W9Mo3Cr4V

W9Mo3Cr4V鋼は、性能の向上、品質の向上、合金元素の節約という目標を達成するために、中量のタングステン、少量のモリブデンを添加し、炭素とバナジウムの含有量を適切に制御した万能タングステン・モリブデン系高速度鋼です。

機能の紹介:

W9Mo3Cr4V 鋼 (以下、W9 と呼びます) の冶金的品質とプロセス性能は、W18Cr4V 鋼 (W18 と呼びます) と W6Mo5Cr4V2 鋼 (W6 と呼びます) の利点を兼ね備えており、両方の主な欠点を回避または大幅に軽減します。 我が国の資源と生産条件に適合し、総合性能に優れた万能型の新鋼材です。 この鋼は製錬が容易で、良好な熱間および冷間可塑性、高歩留まり、M2 と同様に W18 より優れた炭化物分布特性を備え、M2 より脱炭感受性が低く、W18 と M2 の両方と比較して生産コストが低くなります。 この鋼は熱間および冷間可塑性が優れているため、機械製造工場で採用される複数の据え込み、絞り、鍛造、高周波加熱塑性加工、冷間プレス変形プロセスの要件を満たすことができます。 この鋼は、M2 よりも良好な切削性能、優れた研削性能と溶接性を備え、M2 よりも熱処理中の過熱に対する感度が低くなります。 鋼の主な機械的特性には、W18 および M2 と同等またはわずかに高い硬度および赤硬度レベルが含まれます。 強度、靱性はW18より高く、M2と同等です。これで作られた鋸刃、大小ドリル、ブローチ、ホブ、フライス、タップ等の工作機械の寿命はW18より長く、同等となります。 M2の寿命以上、ギヤシェーピングカッタの寿命はM2と同等です。 W9鋼製の圧延ホイールは、高温合金の圧延において大きな成果を上げています。 焼き入れおよび焼き戻しプロセスを適切に変更した後、W9 鋼は高負荷の金型、特に冷間押出金型の製造にも適しています。

 

 

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